群馬県立中央中等教育学校
Gunma Prefectural Chuo Secondary School
FEWC BLOG(旧SGHを含む)
5年生 イノベ―ション企業訪問研修(シンガポール)報告
報告をご覧ください。
ジュネーブ国連研修
とても内容の濃い1週間でした。ドバイで乗り継ぎ1日かけてスイスに行くだけでも機内や空港で英語を使ったり他文化を目で見て感じたり吸収するものが多かったと思います。現地では、CERN や赤十字博物館、多くの国連機関を訪問でき、初めてみた展示や初めて知った事実に驚き、興味を刺激されました。特に、4日目以降に訪れた ILO、UNHCR、WHO では、実際の会議室で席に着くことを許され、最前線で働く職員の方によるレクチャー受けることができ、本当に貴重な経験となりました。現地で働く方々の生の声を聴くということは、将来に悩む私達にとって確実に、自分の夢に向かうヒントとなり、また世界のリーダー達の活躍する舞台を実感できました。観光の面でも、ガイドの方、添乗員さんに様々な情報を教えていただき、フランス語のわからない私達は何度も助けられました。また、自由で歴史の古いジュネーブという街が、様々な国の人や文化を受け入れ、中立国という立場で世界大戦前から世界的に特別な場所であったことを肌で感じました。欧州本部やその他の機関がこの街で設立されたのも、然なことだったと今ようやくわかった気がします。また、現地に行くまでに学習したことと、現地で自分の目で見て感じ聞いたことにはやはり大きな違いがありました。これまでの自分がいかにインターネットの文章だけで満足していたのかを考えさせられ、直接見聞きしたことの測れない価値と胸に響くものがあることを知りました。個人的には中等入学以前から待ち望んでいた1週間でしたが、その自分の期待を遥かに超える経験となり、本当にこの貴重な機会を作ってくださった先生方や家族には感謝しかありません。現地で得た情報や、経験を通して考えたことを、研修に参加できなかった生徒のぶんまで学校生活や、将来の学びに生かせるよう今後も努力し続けたいと思います。英語学習には今後もっと力を入れ、将来何がしたいのかを自分で考えて行動し、成⾧してからもう一度素敵なジュネーブという街を訪れることができるよう頑張りたいと思います。日本から遠く離れたヨーロッパの街を自分で歩くだけでも日本と違う国であることを体感でき、私達は世界の広さをつきつけられました。言語の壁や文化の違い、何より「日本じゃない」ということによる多少のハプニングを経験しながらも、友達と1つずつ乗り越えられた短くも⾧かった1週間でした。(4年生)
今回の研修を通して不便に思ったことはありませんでした。たくさんのあこがれの現場で働いている方々のお話を直接聞けたことがとてもよかったです。特に ILO 職員の方々と一緒の夕食は隣の席に座っていただいて一対一で話ができました。CERN や国連欧州本部や赤十字博物館の見学よりも小島晶子様のレクチャーや ILO と UNHCR の職員の方のお話が印象深かったです。二日間公共交通機関をつかっての移動がありましたが、バスの料金のシステムが日本と違うのがおもしろかったです。私事ですが、ILO の方々との夕食の場所に行く途中で熱中症で倒れている子供がすぐ近くにいて、母親が何を言っているかわからなかったですが叫んでいたところにすぐに助けにいってやれずに救助されるところを見ているしかなかったことが直前に国連に行っていたこともあってとても悔しかったし、情けなかったです。二度としません。今回の研修を通して学んだことはたくさんありました。お世話になった方々には感謝しています。(4年生)
私の小さい頃の夢は国連の職員になることで小さい子供を救いたいと思っていましたが、条約などの根本的なものではなく直接救いたいと思っていたので国連職員は自然と選択肢から消えていました。ただ、今回 UNHCR を訪れた際に UNHCR だけは職員の 90%がフィールドワークということを知り、将来についてもう一度考えるきっかけになりました。また、食事会などで進路のこと、将来のことなど深いお話が沢山出来ました。将来どういう進路についた方が海外に出やすいのか国連の職員になりやすいのか、仕事の話、家庭の話、どれもタメになるものばかりで興味深かったです。(4年生)
普段行くことのできないような国連機関などに立ち入って、実際に働いている方のお話を伺えるのは今後の進路を考える重要な機会になりました。また、日本ではない国に行くことで日本とは違う価値観を感じることができて、視野が広がったと感じました。特に ILO で働く日本の職員の方々の経歴や考え方を聞いて、進路について具体的に考える必要性や、語学力を高めたいと強く思いました。横断歩道が黄色だったり、電動スクーターの乗り捨てができたり、路面電車が走っていたり、日本とは違う文化を感じました。田口さんや加瀬さん、旅行会社の方や、先生、家族などたくさんの方の協力のおかげで楽しい思い出を作ることができました。このような良い学びの場を提供していただけて良かったです。本当にありがとうございました。(4年生)
まず今回の研修の個人的な目標として、やりたいことを見つけることでした。実際に行ってみて、世界で活躍する日本人の方々の話を聞いて、自分の知らない生き方が無数にある中で今制限する必要はないのではないかと感じました。無知を知ることで不要な不安が消え去ったように思います。また、遠い世界だった「国連」という漠然的なイメージが可視化されました。程遠い位置にあることに変わりはありませんが、直接的な経験を得れたことに嬉しく思います。そんな経験を通して、短い間ですが成⾧できたことがあります。例えば積極的に挑戦するとチャンスが巡ってくることを肌で感じました。逆に言うと、やってみないと何も無いということです。挑戦は不安を伴いますが、踏み込んだ質問をしてみたり英語で話しかけてみたりして、新しい発見や出会いを得られました。これからの生活でもこの心意気を継続していきたいです。(4年生)
僕はこの研修の前までは正直国連職員を志すということを考えたことはなく、さらには国連職員ってなに?というレベルであったが、実際に働く人々の話を聞き、詳しいレクチャー受けたことですごく興味が湧き、真剣に考える候補になった。また、今まで国連職員は文系を選んだ人の仕事という固定概念があったが、理系でも統計学や WHO の職員など様々な職種があるということがわかって新たな視点を得ることができたなと思いました。(4年生)
今回の研修で一番大きく感じたのは、場所によっては、英語だけでも生活できないところがあり、英語一辺倒になりすぎてしまっても良くないということを感じました。今回はフランスやフランスに近い地域での生活が多かったため、英語よりもフランス語での会話が多く、英語があまり通じないのを見て、日本の視点で世界を見すぎていることに気づき、世界の広さを実感しました。また、国連の方に個人で質問をすることもできるため、自分の夢についての質問をしっかりと聞くことができて、悩んでいた国連関係で働くときに歴史を専門にしても働けるのかなど、自分の将来を形作る上で大切な転換点となったと思いました。(3年生)
この研修を振り返り、学んだことは、主に小島様のレクチャーや国連職員の方々との交流を通じて様々な制度(JPO制度など)の詳細な情報などの国連への就職の方法と国連職員の方々がどのような経歴ややりがい、国連の魅力と欠点、国連にいる目的などを直接伺えました。国連に入ることが目的で頑張る方だけでなく、自分の別の目標をかなえるため手段として国連にいる方、様々な流れやご縁で国連にいる方など様々な方がいました。将来の選択肢が広がりました。また、前半のアヌシー観光やジュネーブ旧市街散策などを通じてヨーロッパの美しい街並みや自然を見れてそれもとても印象に残っています。世界は広いとも思いました。(3年生)
初めてスイスに行ってみて、国連の職員の方や友達などからたくさんの刺激や薫陶を受けました。
国連の専門機関については、今まで何の機関なのかということしか知らなかったので、詳しい仕事内容や行っている活動、仕事の様子などが知れてよかったです。私の中で一番印象に残っているのは、国連本部の会議が開催される場所に行って実際に席に座らせてもらったことです。いつもテレビや教科書などで見ているところにまさか自分が座れるとは思っていなくてとても嬉しかったです。今回の研修は、とても価値の高い旅行で、行くことができて本当に良かったです。(3年生)
もともと CERN に非常に興味があり、展示施設でその仕組を詳しく知ることができてよかった。事前学習を頑張っていたため、英語の説明も大方理解でき、良い時間になった。パレ・デ・ナシオンでは、議場の席に座るなどとても興味深い経験ができた。ILO 職員の方に積極的に質問するなど、有意義な時間となった。その一方で、アヌシーやジュネーブの旧市街では、路上にコインを入れる入れ物をおいて、小さな男性がギターを弾いていたり、体にペイントした男性がまるで本物の銅像のように座っていたり、愛の橋の上でおばあさんがコインを待って座っていたりと、「裏の面」もよく見ることができ、世界のもう一つの意味での「広さ」を体感できた。(3年生)
FEWC グローバル人材育成プロジェクト ~世界へ発信の研究概要~
FEWC課題研究発表会
Name | Theme | Sub-Theme |
Lisa Tanaka | The Method to Get Japan to Accept More Refugees | Community Kitchen for Foreigners and Local People |
Aika Koyama | Think about What the United Nations Can Do against War | Learn from Russia's Invasion to Ukraine |
Juna Suda | Current Status and Challenge of Refugee Receiving | To Realize Enhanced Assistance for Evacuees |
Haruno Fukazawa | Let's Try Ramadan | Give the Opportunity to Know about Muslims |
Ai Sakamoto | Making Japan More Muslim-Friendly | Halal-compliant Restaurants with a New Perspective |
Asuka Yokohama | How to Contribute to SDGs All Over the World | Learn from Northern European Countries |
Yusa Miyazawa | How to Make a Profit in the Current Economic Situation | Think from The Price Increases at 100 yen Stores |
Fumika Naganuma | The Usefulness of Secondhand Clothing and Sharing Clothing | Reduce the Environmental Impact of the Apparel Industry |
令和3年度 FEWC全校成果発表会
4218 浅井 優里 食で繋がる ~健康増進と食品ロス改善~
3303 梅澤 琉斗 米を食べる ~米粉の秘めた可能性~
2319 菊地 翔子 群馬の持続可能な酪農 ~飼料自給率を上げるために~
1426 中島 美咲 Welcome玉村計画2021 ~玉村町の人と一緒になった街づくり~
FEWC(フューク)の概要イメージ
2019年度より、SGH(スーパーグローバル・ハイスクール)の後継として実践している、本校独自の教育プログラム『FEWC(フューク、地球市民育成のための開拓的教育)』の概要です。PDFダウンロードはこちらです。
文部科学省によるSGH事後評価結果
グローバル・ウィーク
グローバル・カフェ
FREAT: 食物アレルギー患者のWebサービスの開発
◯研究の概要
食物アレルギー患者のためのグルメサイト「FREAT」を開発している。Web上で動作するサービスである。この事業は、食物アレルギー患者が持つ外食する際に行ける飲食店が見つからないという課題を解決するために存在している。この課題に対するソリューションとして、FREATはアレルギー患者と患者のコミュニティ、飲食店の3つのプレイヤーをベースにした、新しいアレルギー患者の外食に特化した情報収集・提供手段を持っている。
現在は、CMF(Customer Market Fit)を、患者本人やお店にヒアリングをしながら検証している。検証は主に、仮説を立てる、ヒアリング、分析という3つのプロセスを1サイクルとして実施。現在は、アレルギー対応に取り組む飲食店やアレルギー患者、患者のコミュニティを中心にヒアリングを行っている。また、医師や管理栄養士などのその分野の専門家からも情報を得ている。
これをもとに考えたFREATのバリュープロポジションは以下の3点である。
本サービスは、人に教えてもらう感覚を提供することができる。アレルギー患者の飲食店へのタッチポイントは、圧倒的に人、とりわけ同じアレルギー患者との会話が多い。既存の飲食店情報サービスでは、豊富なデータベースを活用した情報提供がなされるが、アレルギー患者にも求められるUXは、質問すれば答えが返ってくるというような、人と人との会話のような感覚であると考える。2つ目は、本サービスが持つ新しい情報収集メソッドだ。患者のコミュニティには飲食店の情報が散在しているが、それがオープンな形で集約されていない。コミュニティ外部のユーザーの質問によって、これらの情報を引き出すことができる。ユーザーが該当地域にあるコミュニティに飲食店に関する質問(リクエスト)を送信することで、コミュニティのメンバーから回答(飲食店の情報)が得られる。そして、その回答に使用された飲食店の情報を自動でデータベース化することで、サイト上に情報を蓄積する。コミュニケーションの裏で情報の集約、蓄積を行う仕組みを持っている。3つ目に、患者同士のコミュニケーションの場として活用できる。既存のコミュニケーションツールで実施されているコミュニティにおける患者同士の交流を代替する場である。今後は、自分の住む地域においてクローズドにファンを生み出し、巻き込み、モデルケースとしてサービスの有効性を実証する。それをもとに、多様な地域にスケールアウトしていく考えだ。