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 本校は、「World Citizen (地球市民としての日本人)」の育成、世界で活躍できるリーダーの育成を目指し、FEWC(Frontier Education for World Citizenship、フューク)と呼ばれる本校独自の教育プログラムを実践しています。

 FEWCプログラムでは総合的な探究の時間をその中核に据え、中高6年間を通じ、学年を追うごとに身近な地域から群馬、日本、世界へと視点を広げつつSDGsの観点から課題研究を行います。そして最終段階では、グローバルな課題に対するイノベーティブな解決策を英語で提案・発信できる資質・能力の育成を目指します。さらに、主体的・協働的・探究的に学ぶ授業や、海外研修におけるフィールドワーク・修学旅行・部活動などの体験的な学習も含め、本校におけるすべての教育活動を通して目標とする人材育成に取り組むことがプログラムの特徴です。

 また、本校には「三つのNO」ノーオーダー、ノーチャイム、ノーガベッジというものがあります。ノーオーダーは指示は出さない、ノーチャイムはチャイムは鳴らさない、ノーガベッジはゴミを出さない、というものです。いずれも、自分から率先して考えて動くことを意味しています。つまり本校で目指す World Citizen に必要な資質を身に付けるための基本的な精神です。この精神を大切にしながら、教育活動に取り組んでいます。

 新しい年度を迎え、中央中等生に心がけてほしいこと、学校として心がけていきたいことを示します。
 様々な情報が錯綜する社会にあって、情報を取捨選択する力を持ち、自分の信じることや取り組むべきことを見極めて、夢の実現に向けて努力を続けてください。他者と協働する感性や民主主義的な感性を身に付け、自分の言動に責任を持って活動してください。
 学生なのだから勉強するのは当たり前、勉強以外の部活動等を6年間頑張り、将来にわたって自分の精神的な「核」となるものを培ってください。
 卒業後も、豊かな人間性や創造力を持ち続けることを大切にしていける生徒を育てる学校、また一人ひとりの生徒の学びを見取り、より質の高い学びに誘うことができる学校であるよう、授業の質を向上させる授業改善を今後も大切にしていきたいと考えています。

 社会は急激に変化し続けています。まさに予測困難な社会と言えるでしょう。だからこそ、まず周囲の状況を的確に捉えて、様々な考えに耳を傾け尊重し、協働していく必要があります。その上で「自分で考え、判断し、責任をもって行動する力」を発揮していくことが重要です。「Lead the Way」を合い言葉に、一人ひとりが様々な経験を積み重ね、生徒と教職員が共に成長しながら、中央中等教育学校の歴史を紡いでいきます。


群馬県立中央中等教育学校長 春田  晋